皆さんこんにちは、kintone大好き松井です。
今回はkintoneユーザーとの座談会。2人のユーザーとkintoneについて語りました。
話題は尽きず、認定資格・プロセス管理・現場への広め方などなど、色々なことをお話したラジオになっています。
kintoneを使う方なら共感する話題ばかりです。ぜひお聴きください^^
- ゲストについて
- 配信先
- kintone認定資格の話
- なぜ認定資格を受けたのか
- プロセス管理トーク
- ステータスでやるか、コメントでやるか
- daganeさんとkintone
- 業務改善の楽しさに気付く
- 現場が使ってくれない時はどうする?
- 現場にkintoneを広めるコツ
- 全文書き起こし
ゲストについて
今回のゲストはkintoneユーザーの松田さん・daganeさんです。
お二人ともkintoneの情報を発信されています。活用ノウハウの詰まった情報ばかりなので、ぜひご覧ください^^
配信先
キンスキラジオは各メディアで配信をしています。
Apple podcasts(iPhone・iPad)
Google ポッドキャスト(Android)
spotify
YouTube
kintone認定資格の話
(00:44〜)
- 認定資格を受けてみてどうだった?
- アソシエイト試験のコツ
- アプリデザインスペシャリストのコツ
なぜ認定資格を受けたのか
(05:22〜)
- daganeさんが受験したのは、kintoneの自信が無かったから
- 自分の自信になるし、回りも安心する
- アソシエイトの勉強は、初めて機能を触るチャンス
プロセス管理トーク
(08:40〜)
- プロセス管理のヘルプを充実して欲しい
- 詳細画面でステータスを変える、くらいが良い
- ハマりやすい沼(神のルート、データ引越できない)
ステータスでやるか、コメントでやるか
(12:53〜)
- 業務プロセスを定義するには最適なツール
- ステータスでやるかコメントでやるか
- 差し戻しのステータスは必要か?
daganeさんとkintone
(16:26〜)
- kintoneの情報は追ってる?
- 困ったらGoogle検索、ヘルプは探しにくい
- kintoneが無かったら腐ってました
- プロセス管理を見つけて閃いた
- メール削減活用、皆がシステムを使うようになった
業務改善の楽しさに気付く
(21:42〜)
- 支援側に回りたいと思うようになった
- 自分の改善が営業売上に繋がるのが嬉しい
- 営業の主業務は提案、業務の負荷を減らしてあげたい
- メールで日報を書くを辞めたかった
現場が使ってくれない時はどうする?
(26:44〜)
- kintone使ってくれない人はいた?
- 褒めて使ってもらう作戦
- 現場の業務を見に行くと気づきがある
- 単純な入口でつまずく人も多い
現場にkintoneを広めるコツ
(31:31〜)
- 現場に行くのが楽しい情シス 松田さん
- kintoneは育成ゲーム
- センスの良い人を見つける
- 横着な人探しが、活用を広げるコツ
全文書き起こし
松井:今日は、ゲスト会なんですが、2人のゲストにお越しいただきまて、プロジェクト・アスノートの松田さんと、あとはkintoneのユーザーさんでありながら、noteとかTwitterとかで、kintoneの情報も発信されているdaganeさんに来ていただきました。よろしくお願いします。
松田、dagane:よろしくお願いします。
松田:今、daganeさんは、アプリデザインスペシャリストに合格されたっていうですね。
dagane:そうですね。突然(笑)
松田:その前には、アソシエイトのほうを受験して。
dagane:そうです、そうです。
松田:で、そこから続けて。
dagane:10月に確かアソシエイト受けて、受かったなと思って、それだったら、テスト問題あるじゃないですか、ネット。あれを解いて。
松田:いけるぜ?
dagane:思って、12月に受けて。
松井:一発?
dagane:そうです。
松井:一発合格で。おー。
松田:初見で何問解きましたた?サンプル問題。
dagane:サンプル、3点でした。5問中。
松田:俺も3点だった。
dagane:むかついて、全部正解するまでやったんですけど。私だったらこうしないけど、こんなことしたら、こうなっちゃうじゃないかって。納得いきませんけど。
松田:あのテスト問題って結構言いたいことありますよね。
dagane:そうなんですよね。私だったら、それやらないなとか思いながら。
松田:特にアプリデザインスペシャリストはすごく微妙な選択肢が多くて。
松井:悩みますよね。
松田:本当に答えは一つではないっていう。
dagane:まぁ、そういうこともあるかもねって納得しながら試験受けに。
松田:そうっすね。理由を書きたくなるよね。これを選んだ。でも、その背景はこれこれこうだから。
松井:文章が大事。
松田:だから、一番を選んだんですってね。
dagane:確かに、自由記述型式として出してくれれば。採点するほう大変ですけど。
松井:わりとアソシエイトのほうは、画面を記憶してればいいというか。
松田:駄目駄目。画面じゃ駄目。機能の名前をまずしっかり覚えること。
dagane:そうですね。あの画面のこのへんとかいって、覚えてるやつとかありますね、結構。
松田:だから、kintone用語をまずしっかり押さえて、それと画面の中にあったものの、曖昧な記憶と文字をちゃんと一致させることってすごく大事だと思う。ヘルプをやっぱり、隅から隅まで熟読ですよね。
松井:そうっすね。
松田:逆に言うと、あそこに書いてないことは出ないので。
dagane:確かに。Excelだと、何行ありましたっけ?
松田:1000行?
dagane:1000行でCSVだと1万行。大体、あれもExcelでやって、入んなかったか、csvにするかってやって、いつまでも覚えないから。テスト問題で言われると、そういえばそんなことも。
松井:そっか。テスト問題それでしたね。
松田:でも、すごいなと思ったのは、アソシエイトは基礎知識というか、知識を問う試験だったと思うんですよね。だけど、突然、スペシャリストになると全然違うよね。
dagane:突然違いますね。
松田:実際の業務シーンみたいなものがあって。
松井:そうっすね。
松田:そのとき、あなたはどれが一番いいと思うかみたいなかたちになってくるんで。
松井:それは、結構求められる知識というか、経験のほうが大事な気がしますよね。
松田:あそこに出てきた、実際の業務シーンのいくつかあったと思うんですけど、それは大体自分が経験したようなのと似てた感じ?
dagane:そうですね。でも、営業部の話だったんで。おかしな動きする人もいるいるなっていうイメージも分かる。
松田:じゃ、うまくこれまでの経験と結びついたところが多かったっていう感じ。
dagane:そんな気はします。それも瞬間に判断しなきゃいけないから、あの試験つらいですよね。
松井:時間が限られてますからね。
dagane:時間本当にギリギリで。
松井:僕はプレ試験で受けたんで、もう10問多かったんですよ。時間一緒で。
dagane:大変だ。
松田:もうぎりっぎり。3分前ぐらいに。
松井:でも、最後まで分かんないやつもありましたね。
松田:真面目に考え始めると、読んじゃうと、時間かかっちゃう。
dagane:そうそう。えいやって行かないと。
松井:後に飛ばし飛ばししながら、さくさくまず進んでったほうが良さそうですよね。
dagane:間違えてると、次の問題きたときに、さっき作らなかったアプリがあることになってたりとかして。そっちだったか、さっきのはつくってないなみたいな。なるほどとか言って。ありましたね。
松井:ちなみに、daganeさんは、あれは、なんで取ろうと思ったんですか。
dagane:あれは自信がなくて。自分が一生懸命これつくって進めてるものを、こんなみんなに私使えって言ってるけど、そんな自信を持って使えって言っていいものかどうかクオリティが心配になったんですよね。なので、保証として、ちゃんと私が出してるのがある程度のレベルに達しているだなっていう保証がほしくて。そういうのも、私あるから、言ってることもそんなに間違ってないよって言えたら、みんなも信用してくれるかなっていうのが一番ですね。
松井:なるほど。
松田:じゃ、社内で、合格したってこと自慢して回った?
dagane:そうですね。そんなのあるんだって、終わりましたけど。好きだね、kintoneみたいな感じで。そうそう、みたいな。いいんです、いいんです、でも。ちょっと自信付きましたね。
松井:そっか。そういう効果があるんだ。
dagane:そうなんですよ。
松井:それいい話だな。
dagane:これでいいのかしらってずっと思ってたんで。使いにくいかもしれないじゃないですか、自分がいいと思ってても。
松田:自信につながるっていうのが大きいのかもしれないね。
松井:皆さん、kintoneってこれでいいのか分からないって言いますよね。そっか、daganeさんぐらい触ってても、そこは不安だったんですね、これで合ってるのか。
dagane:自分は使いやすいんですけど。あと、みんなが使いやすいっていうんですか。こうだったらいいのにが、絶対にそうしたほうがいいかどうかも分からないじゃないですか。こっち的には、そんなことはしないほうがいいとか。ていう、自分の判断が合ってたのかなとか。
松井:じゃ、周りの人への保証にもなるし、自分の中の安心感にもつながったんですね。なるほどな。
dagane:差、つくろうと思って。
松井:それいいですね。
dagane:あと、やっぱり、やりながら、バラバラ覚えてきたものを、ちゃんと整理して、足りないところがどこでとか、そういうのも分かると。
松田:じゃ、アソシエイトの勉強で一通り体系的にやるわけじゃないですか。それがすごく役に立った?
dagane:役に立ちましたね。
松井:勉強っていうのは本ですか。
dagane:本、買いました。最初から最後まで。
松田:問題全部やって?
dagane:問題解いて。やっぱり、ここは全然触ったことなかったなとか。アソシエイトの勉強してるんですけど、やっぱり勉強してるうちに、kintoneまた直したくなっちゃったり。進まないんですよ、勉強。こんな機能あったんだとかなっちゃって。
松田:使ってみようか。あそこにこれ使えるかもしれない。
dagane:そうそう。進まない、テキストみたいな。
松井:そういう意味だったら、アソシエイトは成功なのかもしれないですね。そういう知らなかった機能に触れる機会にもなってると思うんで。
dagane:ずっとあそこにあるけど、なんだか恐れてて触らなかったものとか。どうなっちゃうか分かんないものとか。
松井:なるほどな。じゃ、あの本を読み説いてくと、結果的にkintoneの、かなり細かいところまで触ることにもつながってて。それいいですね。
dagane:体系的に勉強するのが好きだったらいいと思います。
松田:足りないのがプロセス管理ですよね、やっぱり。
dagane:プロセス管理。そうそう。
松井:そうなんですか。
松田:ヘルプのプロセス管理の記載って、すごくプアなので。ほとんど書いてないんで。
松井:なるほど。ちょっと小難しいですからね。
松田:っていうか、必要な基本的なことが書かれてないんで、ヘルプに。あれは、何とかしてほしいよね。
dagane:私、あそこの何でしたっけ。それこそ、アソシエイトの勉強してて、初めて作業者を指定するって、あそこ選べるっていうことに気が付いて。それまで、デフォルトの作業者、全員。全員だったか忘れましたけど。
松田:大体、この中で1人になってて、何も選ばれてない状態ですよね。
dagane:そうです、そうです。そのままできてたので。
松田:じゃ、みんなにボタンが見てるような状態のやつ。
dagane:そうですね。それか担当者が1人にいて、その人だけが、自分に作業があったっていって。
松井:3人に1人か。
dagane:交代するときは作業者を振り分けてみたいなことが必要で、困ったなって、1人、勝手に困ってたんですよ。
松田:多分、あの機能は、使うシーンごとにどういうふうに機能を使っていいかっていうのは、いろんな使い方があるんで、単に機能の説明だけをしても理解しにくいところがあるんですよね。なので、ヘルプには書きにくいところではあるのかもしれないけど。
dagane:機能としてはシンプルなんですよね。ただ設定するだけなんで。
松井:kintoneで、プロセス管理を使ってったほうがいいんですかね。
松田:ものによると思うんですね。
松井:なんか合わないものは合わないというか。
松田:合わないものは合わない。
松井:無理にやりすぎていくと、沼にはまる気がしていて。
松田:あんまり、kintoneのプロセス管理をワークフローだと思わないこと。
dagane:そうですね。編集画面に入らなくても、ステータスが変えれるっていうかね。
松井:ボタンが。それありますよね。
dagane:カスタマイズしなくてもボタン出るみたいな。
松井:ドロップダウンの代わりみたいな。
dagane:そうです。
松田:だから、ステータスという言葉のイメージを、正しくつかむことなんですよね。そのレコードの状態が今何なのか。で、それを例えば、ラジオボタンでやったらどこにでも行けちゃうけど、そこにあるルールを持たせたいときに、プロセス管理を使う。
これが終わってないと、ここには行けないっていうようなことをちゃんとやりたかったら、プロセス管理を使えばいい。
松井:ドロップボタンとかラジオボタンの、一つの高機能版?
松田:うん。
松井:みたいなもので。だた、その中で本当に複雑にやっていくと、分からなくなるから、やりすぎないほうがよさそうですよね。
dagane:失敗したときのリカバーがめちゃくちゃ難しい。
松井:神の手をつくるんですよ、そういうときはね。神の手ルートっていうのをつくって。
松井:それは、ちなみに失敗したときに大変だったことがあるんですか。
dagane:例えばですけど、端末を貸してるじゃないですか。壊れたって言われて改修するってステータスにするんですけど、壊れてなくてやっぱり改修しなかったんですけど、改修しないっていう手を用意してなかった。改修するに進めた後に、行くところがなくって。次の手をもう1回つくって、全部手動で回すんですよ。
松田:一時的につくって?
dagane:そうです、そうです。
松井:なるほど。
松田:それはよくやる。
松井:一時的にプロセスをつくって、そのステータスを動かした後に、それを消すみたいな。神の手。
松田:データの引越しがほぼ不可能。
dagane:そうですよね。
松井:引越しっていうのは?
dagane:移行したときに、全部最初のステータスにもう1回登録されちゃう。
松井:別のアプリにソートとしたときに?
dagane:そうです。
松田:そのときの、それまでにやってた承認の履歴が全部クリアされてなくなってしまうので。だから、そういうときは、プロセス管理記録プラグインをつかって、データとして持っておく。
松井:そういったものがあるんですね。
松田:宣伝。
dagane:だいぶ慣れてきて、プロセス管理、縦横無尽ですから。
松井:おー。最初は、ちょっと踏み込みにくいですよね。
松田:業務の流れっていうのが、やっぱりそこを定義付けてあげて、やらせるには、あれはそれはすごくいいですよね。
松井:なんか、ワークフローではなくて?
松田:ワークフローというふうに捉えるんではなくて、業務プロセスを定義するもの。
松井:コラボフローの波多野さんと話したときに権限とか、責任とつなげるとややこしくなるっていうのは、そういうところな気はしますね。編集ボタン開かなくても、プラグ変えられるぐらい思うのがいいっていうのは、確かにいいあんばいなのかもしれないですね。
松田:あとはステータスでやるのか、コメントで何とかしてしまうのかとかね。そのへんのあんばい。
dagane:差し戻しっていうプロセスをつくったんですけど、誰も差し戻したことはないですね。今あるんですけど、コメントで確認して解決してるので、結局進むんですよ。
松田:結局は最後、承認するんでしょっていって。なるほど。ここ直せって言ってるだけなのに、コメントでやるって、ここ直せって言うだけでじゃん。
松井:差し戻しって、もともとコメント機能がないときに、そういうコミュニケーションをする。
松田:あれは、本当にその案件というか、そのレコードが、差し戻しされたとか、却下されたとかいうステータスが業務上ありうるときに使うんです。
松井:あー。なるほど。じゃあ、この業務にそういったシーンがあるのかどうかっていうの考えて。
松田:もしくはすごく遠く離れているとか、時間がその間にかかるとかいうふうに、ちゃんと切り分けておくほうが、後々いいっていう。
松井:じゃあ、差し戻すことは基本なくて、差し戻しするんだったら、差し戻し押すんじゃなくて、コメント欄であーだこーだ言って、進めるための議論したほうがいいよねと。
松田:特に、業務の進みが速いのもある。
松井:なるほどな、確かに。
松田:再申請1カ月後とかいうんだったら、ちゃんとステータス区切っておいといてあげたほうが忘れにくい。
松井:差し戻しを1回もされたことないっていうのは、確かにあんまり使わないんですもんね。
dagane:いらなかった。
松田:聞くとみんなつくってくれって言うけど。大体、「おーい」って呼んで、ここおかしいぞとか。
松井:本当にいらなくなったって、例外的にきたときは、さっきの神のルートじゃないですけど、つくって。一時的に。
dagane:あると消せない。1個でもそのステータスがいると消せないんですよ。でも、消したら二度とそれつくれないんで、それもちょっと覚えとかないと。同じ言葉でつくれない。
松井:プロセス管理だと松田さんは、輝きますね。
松田:そうです。ただ、あんまり難しく考えると、はまちゃうんで。
松井:はまっちゃうんですね。
松田:稟議なんてやんないですよ。
dagane:そういうんじゃないほうがいいかもしれない。プロセス管理ですね、ただの、プロセス管理。
松田:プロセスとステータス管理ですね。
松井:確かに。一般のユーザーさん的な視点で、daganeさんがkintoneの情報、いつも追ってたりするんですか。新しいこういうのが出たとか、今度。
松田:どこから情報を得てるかってこと?
松井:得てるのかもあるんですけど。
dagane:正直なところ全然。困ったとき探すぐらいですね。業務がそもそも大変で困ってkintoneやってるんで、業務が大変なんですよ。時間がないというか。あるんですけど。
で、ようやく落ち着いてきて、ちょっと探し、興味を出してからは、ちょっと、「あ、こんなことも知れなくて、あのときもったいなかった」ってなってくると、何個かブログちょっとブックマークしてみて。見てみようかなとか、そういう心境になってきたりはしますけど。
松井:今はちょこちょこ追ったりしていて、最初は困ったときにって。
dagane:困ったときに出てきたものを。
松井:困ったときに、次どこを探してったんですか。セミナーに行ったとか、イベントに行ったとか、ウェブで探したとか。
松田:Googleで検索して探すって感じ。
dagane:やっぱりGoogleで検索しますよね。kintoneのヘルプは意外とあんま見なかったですね。多すぎて。
松井:具体的には、kintoneで困ってることみたいな感じで検索をして?
dagane:そうですね。あと、TiSさんのプラグインだけずっと追ってました。
松井:いっぱいありますから、そうですね。増えますからね。
dagane:そうですね。1回見付けていいなと思ったところは、前も役に立ったし、今回もっていうのはちょっとあるかもしれないですね。
ある程度、いきたかったところまでたどり着いて、ようやくそのちょっと上を目指そうと思ったときに、他の事例みたいの知って「そんなこともできるの、じゃあ、やってみようか」みたいな心境になるという感じですかね。
松井:なんか根本にあるのは、やっぱり好きなんじゃない?
松井:それはkintoneがっていうようよりは、その業務をブラッシュアップしていくことがとか。
松田:kintoneなかったら、どうなってました?
dagane:kintoneなかったら、正直くさってましたね。
そもそも、一旗上げてやるぞぐらい感じで東京に、営業でやってくぜみたいな感じで来て。結局、言い方悪いですけど、バックオフィスに入れられて、くっそーと思ってたわけですよ。
最初のうちは早く前線に戻りたくて、ここどうにか片付けたるわぐらいの感じで。
松井:そうだったんですね。
dagane:ここがこんがらがってるから呼ばれたんだから、ここをどうにか整えれば。
松田:成果を出して。
dagane:渡せるし、安心だしって思ってたんですけどね。
松井:kintoneはdaganeさんが導入したんじゃなくて、別の方が入れてたんですよね。
dagane:そうです。最初に入ってて、営業の履歴を管理するって目的だけで導入したんですけど。
松井:異動されて、片付けるわってなったときに、何かあるじゃんって感じだったんですか、kintoneは。
dagane:営業として入力してはいたんで。
松井:そっか、そっか。もともとは使ってたって感じですよね。
dagane:そうですね。で、そんときに、プロセス管理を見付けて「これは」と思って。この間書いた端末の話とか。
松井:はい。メールをなくして。
dagane:ですね。これは、いけるぞと思って。
松井:あれが、最初だったんですか。わりと、daganeさんがつくったものとしては。
dagane:そうです、最初の。その後、ほとんど直したんですけど。
最初に、みんなに、もっとこれを使ってもらったほうが便利だなとは思ったんで。あれって、みんなが申請して手元にないと困るものだから、これをこれに変えてやれと思ったんですよ、ないと困るから。いやでもやるなと思って。
あってもなくてもどうでもいいものだと、使われないだろうけど。
松田:できるようになったら、その便利さが計り知れない。
dagane:いやでも、絶対に使ってくれるから、まずは、これにしますねって。
松田:最初それやったのって、すごく大きかったってことなのかな。
dagane:そうだと思います。それから、なんだかみんな通知がくるとか。なんだか分からないけど、システムを介して仕事をするんだなみたいな感じに。
松田:初めは、まずはそこにいけば全部の情報があるから、みんなここを見てくださいって始めた?
dagane:そうですね。
松井:初めにあれってすごくないですか。あれっていうのは、だってプロセス管理も使っていれば、通知も使っていて。
松田:あれはでも、ある程度つくりこんでいった結果の最終形の姿を言ってるんで、初めはもっとシンプルだったんですかね。
dagane:でも、なんでしょう。貸してって言われて設定して返すって、すごいシンプルなもので、関わる人が少なかったんで、いいなと思ったんですよね。これだと思って。
とにかく営業の履歴入れる以外にkintone上でコミュニケーション取ってほしくて。それで、これだと思った。
松井:最初は、片付けて前線に戻ろうみたいなところだったのが、今はその心境は結構変わってるんですか。
dagane:そうですね。今はむしろ、ここは任せて、みんな頑張ってきてねぐらい。
業務が追いつかなくなっちゃうし、こんな無理な依頼はやめようかみたいな雰囲気もあったんです、結構。でも、こっちの事情で何か提案を遠慮したりとかっておかしいなって思ってて。
バックオフィスさえしっかりすれば、回るような気がしてきたんですね、やっぱり。自分が1人で大変なまま頑張るよりは、ここで整えればみんながいけるわけですから、そのほうが効率がいいというか。
ちゃんとお客さんと話ができて、安定して回れば誰が営業に行ったって、変わらないですし。私は裏で指示を出せばいいのかな。見えますね、履歴も、もはや。
松田:喜びを感じる領域が、より上位の概念になっていったというか。
dagane:そうですね。
松井:営業が楽しかったというか、そこでどんどん案件を取ってくるのがやりがいといか、最初そうだったんですか。
dagane:そうですね。それもありますし、結果が出れば何でもって言ったらあれですけど。
営業に行って、何かお客さんと話しができて、やるよってなって、それで売り上げが上がったとかなればうれしいですし。
だから、相手が変わっただけというか、それが営業さんになって、便利になったよって、生き生きし出したなと思ったら、それでうれしいですし。よしよし、と思いますね。
松井:思う。思いますよね。
dagane:よしよし、と思いますよね。
松田:自分が全体をコントロールしてる感が得られて。
dagane:そうですね。
松田:で、次の段階へっていうアプローチも自分で考えてできるわけですもんね。
dagane:そうですね。本来、営業の方だったら、売上の数字を見たりデータを見たりとか、お客さんのところに行って話を聞いたりして、次の提案、より良い話をするっていうのが、本来主業務じゃないですか。
でも、業務が大変だと、それ以外に時間を取られて、今日会社に行って帰っただけで、仕事終わったみたいになっちゃうのは、すごいもったいない気がして。ここを減らせば、もっと何かいいことがどんどん生まれてくじゃないですか。そのほうが楽しいですし。
松井:そこ、daganeさんの立ち位置で考えてるっていうのが、また面白いというか。
dagane:そうですかね。
松田:それはね、かなりすごいことだと思う。
松井:ですよね。
dagane:そうですかね。
松井:もうちょっと上のレイヤーの方が考えそうな。
dagane:偉そうなんですかね。
松田:でも、それはね、人によるんですよ。もうちょっとコントロールすることとか、効率よく全体が動くようにすることに対して喜びを感じるようになる人もいる。そこはやっぱり人の違いかもしれない。
松井:とこですよね。
dagane:そんな高尚なものじゃないですよ。楽しいほうがいいなぐらいの。
松田:実際そうなると楽しいですもんね。
松井:楽しむ機会をkintoneで助けられたというか、支援できたのはうれしいかもしれないですね。kintoneがなかったら、逆にそういった機会がなかなかつくれなかったですもんね
dagane:ですね。みんな日報書いてたんですけど、今日は1件訪問に行きました、今日は2件訪問でしたみたいなの、メールで出してたんですけど。
月の後半ぐらいに今月は何件行ったんですかって、日報が。1個1個、今日は1、この日は2って書いて、合計するんですよね。そんなことある?と思って。今もうグラフにただ出てくるだけですから。
松田:そうですよね。あの感覚を気付ける人って、なかなかいないんですよね。日々の1件ずつ入れるのを、ちゃんとやっていくと、裏でちゃんと台帳にデータがたまっていって、集計もできてしまう。
それは、使ってみて初めて、結果が月末に出てきて初めて「お!」って思う人もいれば、パッと見た瞬間、これって要はそういうことだよねっていうような、初めから分かる人もいるし。それ、やっぱりセンスなのかな。
あと、kintoneを、今までExcelとかメールでやってたことを、kintoneに乗せ換えるときに問題児というか、なかなか分かってくれないとか、使ってくれないっていう人はやっぱりいた?
dagane:入れない人はいますよね、やっぱり。
松田:kintoneがあるのに、メールで送ってくる人とか。
dagane:そうですね。そういう人は、kintoneうんぬんじゃない。そもそも、ルールを守らないというか。あれ、よろしくみたいな、あれって?みたいな。
松井:松田さんも自分の経験を振り返ったときに、そういう人いたなみたいな話なんですか。
松田:うん。
dagane:どうしたんですか、そういうときは。
松田:ガッツリついて、褒めまくるとかね。いろいろやるんですよね。
dagane:褒めまくる。
松井:最初の1件入れてくれたときには、すごい大阪とかにいて遠距離にいるおじさんでも、すぐ電話して「入れましたね」とか「どうでしたか」とか「やるじゃないですか」って。大したこと書いてなくっても、まずは褒めまくる。
松井:そしたら、向こうも、ちょっといい気分になって、次また入れてくれてみたいな。
dagane:入れてないじゃないかって怒るより褒めてもらえるんだったらいいですね。
松田:あとは、やっぱり見に行く。
松井:見にいくっていうのは、今日の日報。
松田:その人がどういう仕事の仕方してんだろうっていうのを。
松井:現場に。
松田:見に行って。何か困ってることないですか、とかね。
松井:向こうから発言を待つだけじゃなくて、聞き出してみたいな。
松田:会社の中で問題児だと思われてる人ほど、入り込んで近づいていくと、実は、いろんな課題を持っていたりとか。課題感を持ってるから、みんなからそういうふうに思われてる人であることとか。
松井:そういう方って、多分、解決して仲間になると。
松田:味方になりますよね。
松井:すごく。そうですよね。なりそう。
daganeさんがいろいろと改善をkintoneでやっている、その元のネタっていうのは、daganeさんが、ここ改善したいな、なんですか。それとも、現場の人からアイデアをもらったりもするんですか。
dagane:現場の人からは、特に何もきたことはないですね。
松井:daganeさんが見てて、そこいけそうだなみたいな感じで。
dagane:自分がやってて嫌なことをどんどんやってってるというか。前とやってることは同じになるんで。
松井:もともと営業の経験もあるので、多分そこは分かりますもんね。
dagane:ですね。今でも、業務改善って全く主業務じゃないんですね。取引先からの電話を受けたりとか。
松井:そっか。主業務は。
dagane:そうなんですよ。
松井:そちらですもんね。
dagane:そうなんです、そうなんです。やることいっぱいあるんですよ。
だから、もうとにかくこの回数を減らしたいし。みんな同じこと聞いてくるんですよ。だから、ここに書いてあるから見てって言いたいし。前も言ったじゃんってなっちゃうけど。この子には初めてなんですよ。
松井:そっか。自分の業務としても改善したほうがどんどん良くなるし。
dagane:ですね。
松田:意外とね、すごく単純な入口でつまづく人って多いんですよ。いつも通知のメールのリンクをクリックしてkintone使ってたんで、じゃあ、kintone普通に入ってくださいっていうと、どこにもブックマークがなかったとか。
dagane:ありますねー。
松田:まず入口を、常に使う入口をどう教えるかとか。そんなことでつまづいて使わない人っていうの結構いたりとかするんですよ。
dagane:いますね。kintone開いてくださいよとか言ったら、昔のメール探して。ブックマークってしないですね、みんなね。
松井:そうっすよね。しないですよね。
松田:その人の流儀に合わせてデスクトップにアイコンを置いておいて、そこから入るのが好きなタイプの人もいれば、お気に入りに入れておいてやるのが好きな人もいるので、そういう人を見ようと思ったら、その人がいつもどういうふうにインターネット使ってるかを知らないとできないですよね。
松井:それは、その人に聞いて支援してあげるみたいな?
松田:うん。
松井:なるほど。1人1人。
松田:昼休みちょっと行けばなんとなく分かるじゃない。
松井:結構、松田さんは現場にどんどん行く情シスですもんね、お話聞いてると。
dagane:珍しいですね、情シスの人から近づいてくるなんて、あんまりないというか。
松田:普通ないですよね。そういう仕事が増えるのが嫌がるのが、普通の情シスなんで。
dagane:分かります。
松井:松田さんは仕事は増えるのは嫌じゃなかったんですか。
松田:この間、喜びだって言ったら、変態だって言われて。
松田:ラジオでね。
松井:そうっすね。
松田:松井さんと2人で、業務改善って楽しいよねって、ふふふふって笑うところから始まって。これは変態トークですねっていう。
松井:やっぱ改善がしたときは楽しいですからね。さっき、daganeさんが、kintoneは、育成ゲームだって言ってたのは、レベルアップの音が流れるじゃないですか。カチって、良くなったってときに。
dagane:そうですね。
松井:そう。トゥルルルットゥトゥーみたいなので。これ絶対レベル上がったよみたいな。
dagane:これはいいってなりますから。
松田:あと、もう一つ聞きたかったことがあって。kintoneのアプリをつくるときって、1人でつくってるの?それとも、使う人と一緒につくったりとかしてます?
dagane:実はほとんど今のところは自分でつくったことが多くて。本当は使う人から意見をもらって、つくりたいところはあるんですけど、なかなかイメージが湧かないみたいで。つくってから、ここはもうちょっとこうしたらいいとか、このボタンはいらないんじゃないかとか、言ってはみるんですけど。なかなか、ヒアリング力の問題ですかね。
松田:多分、人にもよると思うんで。センスの良さそうな人を見付けたらぜひやってみたら、すごく面白いんで。
松井:松田さん、そうですよね。今日話してても、ずっと社内でセンスのいい人探してますもんね。
松田:うん。弟子づくり。
dagane:センスみたいなのって、どう見付けてるというか、何かあるんですか。
松田:横着な人ですね。
dagane:横着な人。
松田:うん。今の仕事面倒くさいと思ってて、良くなるって言ったら喜ぶ人。
dagane:なるほど、なるほど。
松田:と、何か新しいもの好きな感じ。
dagane:それは確かに。横着な人。
松田:ITに詳しいとかそういうのはあんまり関係なくって。
dagane:そうなんですね。新しいもの好きっていうのは確かに。
松井:何かつくったりとか、つくろうかなと思ったときに、松田さんはそういう人を頭の中にリストアップしておいて、聞きにいったりとかする感じなんですかね。
松田:うん。進んでくると、だんだんそういう人から、アイデアとか出てくるようになるし。
そのへん、突っつくと次のアイデアが出てきたりとか。もう勝手にアプリつくって試してたりとか。そういう人のいるところのスペースはときどき見に行って、どんなのつくってるかなって見たりとかして。
で、面白そうなのがあると、話に行って、ちょっとアイデアを膨らませて。
松井:なるほど。結構面白いですね。横着な方を探すのが、kintoneのコツ。
松田:大体好きな人っていうのは、勝手にいろいろやり始めるんですよね。
松井:確かに。
松田:なんで、自由にアプリをつくる権限を出してなくっても、自由に触れるアプリっていうのいくつか、何もないアプリを置いておいて。これ適当に触ってくださいって置いておくと、勝手に好きな人がやり始めるみたいな。
松井:横着な人を探せっていう、いいノウハウですね。
松田:いい意味の横着な人ね。ぜひ一緒につくっていくっていうのは面白いんで、やってみたらいいと思います。
dagane:そうですね。
松井:ということで、いかがだったでしょうか。kintoneのいろいろな活動にまつわるお話を、いろいろとノウハウがたくさんあったんじゃないかと思います。
これからも、キンスキのほうでは、いろいろな方とお話をしながら、kintoneの活用ノウハウを発信していきたいと思いますので、またゲストにお越しいただければと思いますので、2人ともまたどうぞよろしくお願いします。
松田:はーい、よろしくお願いします。
dagane:よろしくお願いしまーす。